それぞれの散歩道プロジェクトの勧め

　あなたのお気に入りの場所や散歩道の季節毎のうつりかわりや、そこに生きる生き物を記録してみませんか？それはなにも大自然というほどのものでなくても、近所の公園でもいいし、庭でも、畑や田んぼでもいい、ごく身近な場所でいいと思います。日々、見つめることで見えてくるものがあると思います。もし、あなたがホームページをお持ちなら、その記録をそこにアップして、多くの人に見てもらうことが出来ます。そうすれば、他の人は自分が歩いたことのない場所を少しだけ見ることができます。

　自然を大切にしようとする心は自然を愛することから始まり、自然を愛することは自然を知ることから始まると思います。いつも見ている身近な自然を知ろうとする人の輪が広がっていけば、世の中変わってくるかもしれません。環境だ自然だと都会のビルの中から叫ぶより、少しでも外に出て、本当の自然に触れ、そこで何が起きているのか、何が必要なのかを目で見て肌で感じることが大切ではないでしょうか。

　もし、大規模な自然破壊が行われようとする時、きっとその記録は役に立つと信じます。開発を優先して、見て見ぬふりのような環境アセスメントが行われたり、さらにそれをも無視して強行に開発を進めたりということはよくあることです。いつも見ていて、そこに貴重な自然があるはずだと主張しても、何の記録もないことを悔やむことになってしまいます。そうならないためにも、もっともっと自然を知って、記録しようではありませんか。

　さて、あなたも、それぞれの散歩道プロジェクトを始めてみませんか？
あなたの散歩道物語の始まりです。

２００５年４月　　ＴＡＧＡ＠散歩道プロジェクト

私の「散歩道プロジェクト」はこんな風です。

（散歩道プロジェクトの準備）
・まず散歩コースを決めるといいかも。－＞とりあえずどこの記録をとるのかという範囲をきめる。あまり広くても大変。
・地図を作ってみる。－＞どこに何がいた、何が咲いていたというような記録のため。
・地図上の場所に名前をつける。－＞結構大事。説明もしやすくなるし、自分で整理もしやすい。
・デジカメはとりあえずコンパクトデジカメでも、携帯電話でもよい。－＞写真が撮れればいいんです。

（散歩道プロジェクトの持ち物）
・デジカメの充電は忘れずに。前夜にチェックが大事。－＞充電に時間がかかるので
・メモ帖とペンを持っていく。－＞気付いたことをメモする
・靴はトレッキングシューズ（できれば足首が隠れる防水のもの）－＞毒ヘビ注意。
・ポケット図鑑などあれば楽しめる－＞でも、その場で調べるのは結構大変。その場合、写真をいろんな角度から撮り、後で調べるのが簡単。

（散歩道プロジェクトの心得）
・危険な場所には立ち入らない。－＞とりあえず、道のある場所を歩きましょう。貴重な植物を踏み荒らしたりしないためにも大切です。
・農作業などの邪魔にならないように気をつけよう。－＞里山は基本的に農耕地です。
・すれ違う人に挨拶を。－＞そこから人の輪が広がることもあります。
・目標があると続けやすいかも。－＞たとえば、花の写真を何種類集めるとか。
・生き物に愛情を持って接しましょう。－＞写真を撮らせてくれてありがとうという気持ちで。決して獲ったりしないで。
・とにかく自然を肌で感じること。－＞見るだけでなく、音や香りもしっかり感じましょう。

これは私の２００５年４月現在の標準装備。ただ、当初はコンパクトデジカメ１つでした。